コンプライアンスを遵守する! 企業を運営していくために

コンプライアンスとは、もともとは英語の言葉で、日本語に直訳すると法令遵守、すなわち法律や規則を守ること、という意味です。この言葉が最初に使われたのは、1960年代のアメリカで、独禁法違反や株式のインサイダー取引事件などが起こったときでした。日本でも、大企業の不祥事が相次いだ2000年前後からコンプライアンスということが言われはじめ、いまではその考え方が一般にも広く浸透してきました。

ただし、いまコンプライアンスについて一般に広く理解されているのは、単なる法令遵守という意味だけではありません。決められた法律や規則を守ることはもちろんですが、法に触れなければ何をやってもいいといった間違った考えや、社会の常識や倫理に反するような行為はしてはいけない、という意味も含んでいます。

また、会社の中では就業規則や社内ルールを守ること、社会や地域に貢献する会社経営をすること、などもコンプライアンスの中身として理解されています。要するに、企業としての倫理、モラルが厳しく要求されているわけです。

コンプライアンスに違反すると、会社のイメージが大きく損なわれます。消費者からのクレームにきちんと対応できずに社会的な非難を浴び、その結果業績が悪化したり、会社を閉鎖しなければならなくなったりした例は、これまでにたくさんありました。

たとえば、食品会社が原材料や賞味期限を偽って表示したり、建築会社がマンション建設に手抜きの設計をしたり、販売したコンピュータのプログラム情報が違法にコピーしたものだったり、隠していた脱税や裏金づくりが発覚したり、などなどです。

コンプライアンス違反に対する社会の目、消費者の目は年々厳しくなってきているので、企業は常にコンプライアンスを徹底した経営を心がけなければなりません。そのためには、コンプライアンス違反を防止する対策と、違反が出てしまったときの対策を、社内できちんと確立しておく必要があります。経営者はもちろん、末端の社員にいたるまで、一人ひとりがコンプライアンスの意識を自覚できるような教育体制、管理体制を築いてこそ、社会に信用される企業だと言えるでしょう。